タンパク質の摂取がダイエットにおいて重要となる理由は、単に筋肉の材料になるからということだけではありません。
そのほかとなる理由は、『フェニルアラニン』という物質に関連があるようです。
『フェニルアラニン』とは一体どのような物質なのか?タンパク質とどのような関係があるのでしょうか?

 

『フェニルアラニン』とは?

 

簡単に説明すると、フェニルアラニンは牛肉、魚、牛乳や卵などタンパク質を豊富に含む食品を、身体が分解する際に発生する最終生成物です。
フェニルアラニンは空腹を止めるホルモン(レプチンやGLP-1)放出のきっかけとなり、体重減少を促進します。
タンパク質を豊富に含む食事は満腹感がありダイエットに効果的であることは今までの研究ですでに明らかになっています。
ただひとつ、例えばパレオダイエット(旧石器時代の食習慣にならって、肉や魚などの動物性タンパク質と野菜を中心に摂取し、穀物や糖質を避けるダイエット法)のようなタンパク質中心のダイエットは、糖質を断ち、肉と植物性タンパク質を食事の中心とするというもので、継続するのが難しいという問題があります。
しかし、現在の食事により多くのタンパク質を加えるだけであれば、食生活を大きく変えることなくダイエットに取り組めるかもしれません。
この研究は、マウスやラットを使った様々な実験でフェニルアラニンが食欲、ホルモン、カロリー消費に与える影響を分析したものです。
最初の実験で、研究者らは10匹のラット、マウスにフェニルアラニンを1回投与しました。
次の実験では、肥満状態のマウス(肥満の人間のモデルとして使用)にフェニルアラニンを7日間継続的に投与しました。どちらもグループのマウスも、フェニルアラニンを投与しない同数の対照群のマウスと比較されます。
フェニルアラニンを1度投与すると、マウスの食事量は減少し、食欲を抑制するホルモンであるGLP-1のレベルが上昇し、食欲を促進するグレリンというホルモンのレベルが下がりました。
7日間にわたって、複数回フェニルアラニンを摂取した肥満のマウスもまた体重が減少しました。そして彼らはより活動的にもなりました。
その次の実験では、なぜフェニルアラニンがこうした反応を引き起こすのかが検証されました。
研究者らはフェニルアラニンと腸の細胞をペトリ皿に入れ、その反応を観察しました。
その結果、CaSRというカルシウム感知受容体がGLP-1の上昇と食欲の減少に関与する受容体であることがわかりました。
この研究の筆頭著者であるマリアナ・ノートンは「この結果は肥満治療、予防のための薬品や食品として、CaSRを刺激するフェニルアラニンやその他の分子が活用できるという可能性を示すものです」と記者発表で述べています。
フェニルアラニンはサプリメントの形でも摂取できますが、タンパク質を豊富に含む食品からも摂取することができます。タンパク質を摂るように心掛けましょう。

 

 

タンパク質は目安として、筋トレをしながらダイエットに励んでいる方であれば、1日に自分の体重×1.5〜2.0g、特にダイエットをしないで現在の体型をキープしたい方や、食事制限だけでダイエットする方でも、筋肉を減らさないために1日に自分の体重×1.0gの量を摂取したいところです。
筋肉の材料となるだけでなく、空腹を抑えることにも役立つタンパク質をダイエット中も摂取していきましょう!

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