喉の痛みがひどくて食べ物を飲み込むのも苦痛だったり、朝起きたら喉に違和感があったり……。早く治したい喉の痛みや不快感。今回は風邪シーズンに覚えておきたい、喉にいい食べ物、喉が痛いときに避けるべき食べ物について、古くから伝わる民間療法の食材の真偽と活用法も含めて解説します。

 

喉が痛いときに食べてはいけないもの……刺激物は炎症にNG

 

喉が痛くて食事が喉を通らない、ということもあると思います。しかし、食べないと体力が落ちてしまい、喉の痛みは悪化するばかり。こんなとき、何を食べればいいのでしょうか?

喉が痛いとき、「食べ物が喉を通らない」ような感覚になることがあると思います。これは単に痛みだけでなく、喉の腫れによって気道や食道が狭く詰まっているような状態になるため。

痛みがひどい場合は、炎症を起こしている喉をなるべく休めることが大切。喉に刺激を与えるような食べ物は避けるようにしましょう。

香辛料……トウガラシ、わさび、辛子、マスタードなど

酸味の強いもの……酢、梅干、柑橘類など

炭酸系飲料

アルコール

熱すぎるもの、冷たすぎるもの……ラーメン、鍋料理、アイスクリームなど

味の濃いもの

最後の「味の濃いもの」とはどういうことかと思った人もいるかもしれません。「味の濃いもの」は味付けに主に食塩を多く含んでいます。「傷口に塩をすり込む」という言葉がありますが、喉が腫れているところに食塩たっぷりの食べ物が通過しようとすると、腫れている部分に刺激を与え、痛みが生じる恐れがあります。味の濃いものも避けた方がよいでしょう。

 

 

早く治したい喉の痛みに、刺激の少ない食べ物を

 

喉に刺激を与えることがよくないのですから、喉が痛いときは、逆に「喉に刺激を与えないもの」を選んで食べるようにしましょう。

やわらかいもの……プリン、茶碗蒸しなど

ハーブティー……カモミール、ユーカリなど

のど飴

喉に刺激を与えない食べ物の選び方でもっとも簡単なのは、物理的に「やわらかい」ものを選ぶことです。プリン、茶碗蒸しのようなゲル状の食品や、うどんや粥など柔らかく煮た料理がオススメです。さらに、カフェインの少ない飲み物で喉を湿らせたり、のど飴を使って唾液を多く出すことで喉を乾燥から守ることも喉が痛いときの対処法として有効です。

 

 

喉の痛みに効く民間療法は本当? ネギ、生姜、大根など

 

また、昔も今も、喉の痛みに悩まされる人は多かったようで、喉の痛みに効果があると考えられてきた「民間療法」的な食材も多くあります。それぞれの科学的な裏付けも考えながら、上手な活用法を見てみましょう。

■ネギ

長ネギの香り成分である「アリシン」に殺菌効果があると言われています。焼いて首に巻くとよいと言われますが、加熱して美味しくいただいたほうが効果は高いようです。 

■生姜

生姜の「ジンゲロール」「ショウガオール」が血行をよくすると言われています。そのままではかなり刺激が強いので「生姜紅茶」のようにすりつぶして少量を飲み物に溶かします。

■大根

大根の辛味成分である「アリルイソチオシアネート(芥子油)」に抗炎症作用があると言われています。大根とはちみつをタッパーなどの密閉容器に入れ、出てきた汁を飲むと効果的と言われています。大根おろしもよいと言われますが、こちらは少し刺激があるので少量にしましょう。

■はちみつ

はちみつは上述の大根はちみつの材料としても使われていますが、はちみつをなめるだけでも効果があります。マヌカハニーなども炎症を抑えるため、効果があると言われています。

■みかんの皮(陳皮)

柑橘類の香り成分である「リモネン」や、酸味のある「ビタミンC」などが喉の痛みを含む風邪予防によいと言われています。みかんの皮を干したものは「陳皮」として販売されています。陳皮を生姜や黒砂糖などと一緒に煎じて飲みます。

■キンカン

みかんの皮と同様「リモネン」や「ビタミンC」などが風邪症状に効果があると言われています。キンカンは実を皮ごと食べるのが特徴です。喉の痛みが気になるときには砂糖煮を5~6個食べましょう。黒砂糖のほうが効果が高いと言われています。または、キンカンにザラメ糖とはちみつを入れて漬け込むとキンカン飴ができるので、これをスプーン1杯なめても喉の痛み軽減効果が期待できます。

■黒豆

黒豆を煎じて飲んだり、黒豆とゴマ、昆布茶を煎じて飲みます。また、ゆで汁に黒砂糖を加えて飲む方法もあります。黒豆の色素成分である「アントシアニン」に喉の痛みを和らげる効果があると言われています。

■ゴボウ

ゴボウに含まれる「サポニン」が炎症を抑えると言われています。サポニンは灰汁の成分ですので、喉への効果を期待するのであれば、灰汁抜きをしすぎないで調理したほうがよさそうです。また、痰が出る場合、生のゴボウの根の汁を飲むとよいと言われています。また、ゴボウの種子をよく煎じて飲むと咳にもよいようです。

■梨

梨の「ソルビトール」は喉の痛みを和らげて咳を鎮めるといわれています。生の梨の芯をとり、はちみつを入れて蒸したり、焼いて食べると効果があります。また梨をすりおろしてジュースにし、はちみつを入れて飲んでもOK。すりおろした梨を煮詰めても効果があると言われています。

ほかにも昔から言われている民間療法にはさまざまなものがあります。体質等にもよるところがありますし、薬ではないので必ずしも効果があるとは言い切れませんが、昔ながらの「おばあちゃんの知恵」は経験則として一定の効果を実感できるものが多いように思います。機会があれば試してみて、ご自身の体質にあう喉の痛みの軽減法を見つけられるのもよいかもしれません。

喉の痛みが続くときはポリープなどの可能性も……

「喉が痛くて声が出にくいだけで、あとは何ともない」からと、病院にかからず民間療法などを試しながら、自然治癒を待っている人もいるかもしれません。しかし、最初の2~3日程度なら様子見でも問題はないのですが、もし声枯れが5日以上続くようであれば、早急に受診するようにしましょう。